ポートⅠ 設計趣旨

・外壁は、重厚なチャコールグレーのリブを縦にしたサイディング張りとし、サッシをシルバーで組み合わせたシャープかつ男性的な外観になっています。

道路から玄関への斜めのアプローチは、傾斜の大きい前面道路からの出入りに安心感を与える効果を出していると考えます。

木調のフェンスや門柱で柔らかみが加わり、周辺環境に対しても溶け込んだ外観になったと考えます。

・玄関は、2 枚引戸にすることで、一般のドアタイプよりも有効開口幅が大きくなっています。

各居室の扉も、可能な箇所については引戸タイプとすることにより、部屋への出入りのしやすさを意図しました。

 

・屋内の間取りや仕上げは、家族と暮らす普段の生活を意識した仕様にしています。特に シックで重厚感のある色調で統一したフローリングとドアが、落ち着いた高級感をもたらしています。また、各室の窓からの充分な採光が、家の中のどこに居ても明るさ、清潔感を感じられる空間を作っています。

・リビングダイニングと入居者の各居室の壁は、下地を二重貼りにして強度を高めています。更に表面は一般的なビニルクロスを避けペンキ仕上げにすることで、クロスにありがちな、はがしや破れへの対策としました。入居者が集まるリビングダイニングは、声の反響を抑える為に、吸音効果のある石膏ボードにしましたが、事務室のように無機質になることを避け、やさしいデザインを選びました。

一方、廊下、階段の壁は、人の行き来が多い場所であることから、傷がつきにくく汚れをふき取りやすいウレタンコートクロスを採用しました。

 

・戸建住宅の間取りではありますが、小規模福祉施設としての各種消防設備(自動消火設備、誘導灯、非常用照明等)が設置されています。特に自動消火設備は、スプリンクラー機能同等設備として認可されたスプリネックスミニという新しい設備を導入しています。各室ごとにパッケージされており、水道連結型の従来のスプリンクラーに比べて下記の優れた機能があります。

①定温式感知器と差動式感知器の2種類で感知するため誤作動を防ぐ。

②出火後短時間で完全消化

③人体に害が無い中性薬剤

④水の4 倍の消化力

⑤作動した場合の家財等への被害が軽微

⑥断水、停電時も安心

 

・転落防止のために、バルコニーは設置していません。外部の洗濯物干しはありませんが、各室の窓辺に折り畳み式の物干バーを設置、使わない時は邪魔にならないタイプのものになっています。

 

・2 階の浴室は、ドアは引き戸タイプにし、介助者との出入りもしやすくなっています。

 

・水廻りの壁は腰高まではマーレスボードという化粧合板で仕上げる事で、清掃のしやすさを図

りました。

 

・*特殊仕様*

1 階の1 室は入居者の特性に対応すべく、窓は内窓を設置、外部への声の漏れを軽減。エアコンは隠ぺい式にしています。床仕上げは水こぼし対策の為にフローリングではなく、クッションフロア(ビニル系床シート)にしましたが、フローリングと類似の柄幅、類似色を選び、廊下からの違和感がないようにしました。

「入居者の方々が、安全に明るく健やかに過ごして頂けるよう、そして、入居者のご家族の方々にも安心してご満足頂けるグループホームを!」そんなラフトさんの熱い想いが結実した建物になりました。

ここ、ポートで、日々、入居者の皆さんの笑顔が花咲く事を祈っております。