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ポートⅡ 設計趣旨

 

・外観は、入居者の方が我が家に帰ってきた感覚になれるような戸建て住宅の形状です。

建物面積を設計上の許容範囲でできるだけ広げ、2階部分は庇の出がないキューブ型風に外壁カラーはグレー寄りのブラウン色、それに対して下屋部分は庇を出し、明るいホワイト色を組み合わせたツートンカラーです。窓やドア、雨樋のブラック色が全体を締めるアクセントになっています。

・屋内に入ると、一般住宅より広い 幅約1mのゆったりした廊下が玄関ホールから広がります。

内装は、ラフト理事長セレクトのカラープラン。ミッドナイトブルーの扉が白い壁に映え、木目柄の床とのコーディネートで、アーバンモダンな雰囲気になっています。

・本件敷地は道路から2メートル近く高くなっているうえに、基礎の安全性を踏まえた設計の関係で、建物の配置が、道路境界から大きく後退しています。その結果、特に南東、南西の居室は室内窓からの視線が遠くまで抜け、開放感と明るさに溢れています。

北側の個室も東寄りの窓からは空が広がり暗さや閉塞感はありません。

全室2面に窓を設けており、ふんだんに自然採光が確保できるとともに、明るいだけでなく風通しも期待できます。

隣家との距離が近い北面の窓は内窓を設け、外部への声や音漏れ、また隣家からの音刺激を軽減するようにしています。

・各個室に備わったクローゼットは、押入サイズの奥行き、もしくは1間半の間口を確保しています。 窓際に折り畳み式物干しを設けているので、自分の部屋での室内干しが可能です。

 

・トイレは1階、2階に各2ヶ所ずつありますので、各個室からの移動距離が短くなっています。

各トイレとも広さに余裕を持たせ、スタッフの介助のしやすさを目指しました。

浴室は1階と2階に各1ヶ所ずつあり、洗面脱衣室もゆったりした広さになっています。

トイレと洗面脱衣室は、床や壁面に水等がかかりやすいとのことでしたので、腰壁部分を、キズ、汚れ、水に強いメラミン樹脂パネルにし、シミ防止や拭き掃除のしやすさを目指しました。

・共用部であるリビングダイニングは、窓が3面にありますので、ふんだんに光が入ります。

・消防関係設備としては、小規模福祉施設に必要な自動消火設備、誘導灯、非常用照明、火災報知設備が設置されています。自動消火設備は、ポートⅠ同様、従来の水道直結型のスプリンクラーよりも消火性能が高く、身体に優しい、パッケージ型自動消火設備(スプリネックス ミニ)を採用しています。

2棟目にも係らず、いや、2棟目だから故か、「入居者の方やスタッフの方たちが使いやすいのはどっちだろう。」など、設計から竣工に至るまで、細部に悩みながら進めてまいりました。皆様にとって少しでも快適で楽しい暮らしの一助になっていれば幸いです。

自然の光や風に恵まれ、安心して穏やかな日常を送ることができる、ポートⅡがそのようなマイホームになることを願っております。

住まいと街.jpg
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